正月といえば『箱根駅伝』
正月のテレビ放送で一番楽しみにしているのが『箱根駅伝』の放送だ。
何も考えないで笑っていられる「お笑い番組」も大好きだが、
『箱根駅伝』では、筋書きのないドラマが毎年見られることが、たまらない。
最初から最後までじっくり見ていると、
あたかも自分も箱根路をひた走る選手のような、
はたまた、各学校の関係者のような錯覚を起こし、
各チームがゴールする時には涙でぐしゃぐしゃになるほどである。
特に我家の場合、私と妹の母校が、ありがたいことに出場常連校であるため、
毎年、軽く火花を散らしながら、熱い応援を繰り広げている。
陸上の長距離選手には『箱根駅伝』を走ることは特別なのであろう。
息子の友達の中にも、卒業文集の中で将来の夢について、
「箱根駅伝に出場すること」と書いている子がいた。
野球少年にとっての憧れが『甲子園』であるようなものだ。
しかし、この「箱根」を攻略することは一筋縄ではいかない。
年間を通して駅伝は何度かあるが、そこで優勝したチームでさえ、
上位に入れる保障(保証)はない。
平坦、坂あり下りあり、ひたすら直線、山登り、山下り。
様々な条件のコースが、選手の持ちタイムとは違った結果をもたらすことがあるからだ。
そしてそこで、毎年、数々のドラマが生み出されている。
選手の大変さとは裏腹に、そういったドラマを私たち視聴者は見て、
応援したり、感動したり、勇気付けられたり、一緒に泣いたりしているのだ。
今年は波乱のレースだった。
駅伝史上初、3校が途中棄権となった。
個人競技であれば、自分の悔しさだけを抱きしめてレースを棄権することはできる。
しかし、駅伝は自分ひとりでの責任では済まされない。
自分ひとりの行為が、チーム全体に影響を及ぼす。
自分の記録だけが取り消されるだけなく、チーム全員の記録も無効となってしまう。
そして来年、箱根を目指す後輩の夢も摘みかねない。
選手一人一人が今までどれだけ練習し、ひたすら努力してきたのだろう。
その結果、代表に選ばれ、胸をときめかせた夢の舞台で走ることができたのに・・。
途中棄権をせざるをえなかった選手たちの気持ちを考えると、本当に切ない。
そしてその決断をした監督の気持ちも思うと、ものすごく切ない。
監督は選手全員の血の吐くような努力を知っているからこそ、
途中棄権という勇気ある決断ができたのだ。
傍で見ている私たちに、とやかく言うことなんてできないと思った。
嬉しい内容もあった。
関東学連選抜が史上初4位に入賞した。
アンカー選手のコメント「最高っす」は、本当に最高だったのだろう。
素晴らしい!
学連選抜は出場できないチームから、予選会でタイムのよかった学生を集めて作った
『寄せ集めチーム』と紹介されていた。
「寄せ集め」なんて好きな言葉ではないが、
この制度があったから彼らは実力を証明することができたのだから、良しとしよう。
才能はあってもチームとすると運悪く出場できない選手に、
勇気を与えることができる、これから多いに期待できる結果だったと嬉しかった。
新聞記事で大会会長が、
「速い選手はいるが強い選手がいなくなった」とコメントしていた。
スポーツには技術はもちろんだが、それに見合った精神力をつけることも必要だ。
また、スポーツに限らず、技術や能力を向上させるだけに重点をおいてしまい、
本来の大切な部分が欠けていることに気がつかないことがある。
「技術や能力がある」ことは「技術や能力を使いこなすことができる」ことではない。
実践できて初めて、結果が伴ってくるのではないだろうか。
今回の箱根駅伝での3校棄権と学連選抜4位入賞は、
まさに「速さ・強さ」「ある・できる」の対比を見ているような気がした。
| 固定リンク


コメント
箱根駅伝にはドラマがありますもんね★
私も感動して観てしまいます♪
でも団体競技ってツライなぁ・・・と
しみじみ思いました。。。
投稿: チョコ | 2008年1月10日 (木) 16時33分