雨の日は『雷さま』
毎日、空模様が読めない。
「快晴だ」と気分良く洗濯物を出してちょっと買い物に出かけたら
突然のスコールのような雨。
洗濯物はびしょびしょで、二度手間にはなるし、髪の毛はくしゃくしゃだし。
そう、”くせ毛”の私にとって、今が最も苦手な季節だ。
母の遺伝子を受け継いで、物心ついたころからくせ毛だった。
小さなころの写真には、クルクルした髪の毛の私が映っている。
特に髪の量が少ない幼少期は、
耳の上で一回転している程の巻毛だった。
姉いわく「かわいかった」とのことだが
この”かわいい”は、どうやら犬や猫に共通するかわいさだったように思う。
そういう姉は、父からの遺伝で驚くほどの直毛。
年頃になってパーマをかけたものの数日で戻ってしまうくらいのストレートだ。
現在もそうだが、これほど似ていない姉妹も少ないだろう。
すべてが正反対だ。
髪の毛が面倒だと決定的に気付いたのは
小学校のプール授業のときだ。
低学年のときは気にすることはなかったが
高学年ともなると多少色気づいてくるわけで
プールが終わったあとの自分の髪型に愕然とした。
ストレートの女子たちは、タオルで拭いただけで乾いてもきれいにまとまるのに
(なんて、爽やかなんでしょう)
くせ毛の私は、朝の髪型から激変する。
乾くとともに、まるでドリフターズの高木ブーさんの『雷さま』のように変わってくる。
(なんて、おもしろいんでしょう)
自分の髪の毛にずっとコンプレックスをもっていたので
高校を卒業してすぐに、パーマをかけた。
結果は、私のくせ毛の方が強かったため代り映えしなかった。
20歳を過ぎてから、髪の毛を伸ばした。
まさにサーファー、ハマトラ、そして『W浅野』世代の私たちにとって
サラサラ・ワンレングス・ロングストレートヘアーは憧れだった。
しかし、その願いもむなしく散った。
少しうねうねのロングヘアーで我慢をしていた。
毎日ブラッシングを丁寧に行い、バックにはいつもブラシを携帯した。
シャンプーやトリートメントも多少高くても良い成分のものを使うように気を配る。
ストレートパーマ、縮毛矯正を行うなど、
それなりにおしゃれに時間とお金をかけた若き日。
ああ、懐かしい。
そして現在。
かなりのショートカットに変った。
長い髪の毛を丁寧にブラッシングするだけの気力がない。
というか、○十肩で手が届かない。
ブラシは荷物になるので持たない。手櫛で十分。
シャンプー・トリートメント?なんといっても価格が決め手。
あそこのドラッグストアで特売だから買ってこなくっちゃ。
パーマなんてお金出してかけるのもったいない。
だって、くせ毛なんだから、パーマかけているのと変わらないじゃん。
なんて経済的な私。
人の考え方は月日が経つと変るものだ。
何ごともポジティブに考えられるようになったとも言えるが
おばちゃんになったとも言える。
そして、突然の雨。私の髪型は激変する。
雨の日は『雷さま』
いくつになっても変らない。
やはり、苦手な季節だ。
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