2008年10月23日 (木)

味覚に疑問

食べ物の好き嫌いは人それぞれ。
ひとりひとり自分好みの味覚をもっている。
味覚には、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の基本味
辛味、渋味、えぐ味、温度という広義の味がある。
それに、色、においといった外からの情報がプラスされ
自分の内から生じた感覚によって『おいしい』と感じているという。
”味は口で感じ、おいしさは脳で知る”なんて言われている所以だ。

ここで味覚という感覚だけに焦点をあててみるとどうだろう。
甘いものが好きな人と苦手な人の感じ方を比べてみる。
好きな人はもちろん甘いものが『おいしい』
そして苦手な人は甘いものが『まずい』と感じているだろう。
注目したいのは、おいしいと感じてもまずいと感じても
『甘い』という感覚は両方が持っているという事実だ。
まずいと思う人も味覚としては『甘い』という感覚はあるだろう。
あとはそれを、おいしいと思うかまずいと思うかは個人の自由なのだ。

最近、味を正確に感じることのできない人が増えているという。
先日、噛まない人が増えているということを書いたが関連があるのかもしれない。

企画番組で女性アイドル(?)の食生活をリポートしていた。
MCのコメントが「信じられない」とあったが、まさに同感だった。
彼女は水とお茶が飲めず、ほとんどコーラで水分を摂っているようだった。
コーラをたくさん飲むこと(日に数十本)だけが信じられない対象ではなく
食事の仕方自体が、私には許しがたいものだった。
そば屋でもりそばを食べながら、口にそばを含みながらコーラを飲む
寿司屋でトロを口に入れながらコーラを飲む姿に唖然とした。
同時に気持ちが悪くなった。
食べ物の趣味は自由であり、母親でもない知らないおばちゃんが
とやかくいうことではないことは百も承知・うるさいお節介とはわかっちゃいますが
一言(二言、三言・・・)言いたい気持ちが抑えられなかった。
私は彼女の味覚に多いに疑問を感じた。

人の味覚は0~5歳の幼児期に基礎がつくられるという。
私たちの舌にある小さなツブツブ”味蕾・みらい”(味のつぼみ‥いい表現だなぁ)
が、味を感じるセンサーの役割を果たしているという。
この働きを促進させるためには亜鉛が必要であり、
亜鉛不足になると味を感じるセンサーの動きが鈍くなる。
最近の食品は科学調味料が含まれているものが多く、
これら調味料の中には亜鉛の吸収を妨げるものが多く含まれているという。
そのため幼児期に化学調味料のたっぷり使ったものを食べていると
味覚が順調に形成されない原因のひとつになるらしい。

彼女がコーラを飲み始めたのはいつからだろうか。
子どもの頃は経済力がないので多量にコーラを買うことはできないわけだから
もし小さな頃から飲んでいたのなら、彼女だけの責任ではないだろう。
そばや寿司に合った飲み物を飲んでいたのなら
それが彼女にとっての常識になっただろうに。
「おかしいですか、おいしいのに。コーラと混ざっていい感じになっています」
と言った彼女の言葉が、情けなくて嘆かわしかった。
彼女は自分の味覚の非常識さに気づいてないのだ。

他にも疑問が多かった。
まず、作ってくれた人に対して失礼だとは思わないのだろうか。
せっかく作った料理の味がコーラで消されているというのに。
そして定員さんがコーラをついでくれたときの態度もどうかと思う。
「自分でやりますから」とジェスチャー付きで明らかに怒りを含んだ表情が解せない。
「だって、コーラの炭酸が抜けてしまうじゃないですか~」
と当然のように脹れ面で言う彼女を見て
怒りを通り越して哀れに思えたのは、私だけだったのだろうか。
ポイントがずれているとしか言いようがない。

辛ければなんでもいいとハバネロを全てにかけて食べる
ココアをドロドロのチョコレート状態(カップ半分にココアの粉+砂糖)にして飲む
どんな料理にもケチャップやマヨネーズをかけないと食べられない

味の好みは人それぞれだが、どこか違っちゃいませんか?

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2008年4月 4日 (金)

日光浴と外気浴

乳幼児の発育に必要な情報が掲載されている『母子手帳』から
日光浴をさせましょう」という文字が消え「外気浴」に変わった。
調べてみると1998年から、つまり10年も前に変更されていたことがわかった。

そもそも日光浴をすることで、紫外線が体内にビタミンDを形成し、
丈夫な骨を造るためには必要不可欠だと考えられてきた。
また、骨の老化を防ぐ為にも重要であると言われてきたが、実際は、
数分太陽光を浴びるだけでも、ビタミンDの1日に必要な量を生産することができ、
必要な栄養を取っていれば大丈夫なのだとか。
それよりも現在では、直射日光にあてるという紫外線を浴びせすぎることでおこる
皮膚のトラブルの方が深刻化されている。
そのため、外気浴のみで十分であるという考え方に変わってきた。

以上は、先日二人目を出産した妹から聞いたことだ。
時代の流れと共に、子育ても変化しているんだなあと驚いた。
そして子育てに限らず、時代や環境変化に伴って、
今まで良いとされてきたことが悪くなったり、
逆に悪いとされていたことが良くなったりするのだろうと思うと
考えさせられるものがあった。

話はかなり昔になるが、息子を6ヶ月健診に連れて行ったときのことである。
当時は10年以上前のことなので、もちろん日光浴はすすめられていた。
私も強すぎない日差しの中で、息子を時々日光浴させることがあった。
おかげさまで、息子は大きなトラブルもなく(その時点では)スクスクと育っていた。

健康診断のとき先生が、見るからに頑強そうな息子を見ながら、
私に向かって、たしなめるような顔をして言った。
「おかあさん。いくら日光浴が良いからといっても限度がありますよ。
何ごともさせすぎはよくありません。」

先生の言っている意味が理解できなかった私は、
「あの~、日光浴はさせてはおりますが、させすぎではないと思いますが。」
と、おそるおそる言った。

「だったら、この子の日焼けは何なんですか!
こんなに真っ黒じゃないですか。かわいそうに。
元気だからいいようなものの。これでさせすぎていないなんて・・」
明らかに怒りながら服を脱がしオムツをとった先生が、改めて息子を見て一言。

「地黒(ぢぐろ)か。」

「-------------。」

一瞬、シーンとした気まずい雰囲気にはなったものの
「元気に順調に成長しています。問題はありません」
ということで健康診断は無事終了。
先生からは、とりたててフォローの言葉はなかった。
私はというと、息子は機嫌よく笑っているし元気だから「まっ、いいか」
これといって言うことも思いつかなかったので、お礼を述べて帰ってきた。

あれから、かなりの月日が流れた。
生後6ヶ月で真っ黒だと言われた息子ではあるが、現在はそれほど黒くはない。
今、そのときのことを思い出すと、じんわり怒りがこみ上げてくる
私なのである。

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